大局的な見方 No.2
男子校は2校選んだ意味がほとんど無かったような気もしますが、
中学受験は算数で決まる・・・・・・が本当か?
の続き。
題名にもある通り、大局的には正しいように見えるこの意見。
大勢への指導に対しては、使っても良いのかもしれません。
しかし、個々のデータを出している、学校をみれば、
算数が出来なくても合格しているのが判ります。
吉祥女子の合格者最低点を見ると
各教科とも4割程度しか取れないお子さんが居た事が判ります。
農大一高では、
国・社理は5割・算数では4割弱しか取れなかったお子さんが居ます。
しかし、ともに合計点が64%以上で合格する事が出来ます。
(記載忘れしましたが、武蔵中学の合格者最低点は180点(63%) 本郷中学は196点(55%)でした。)
多くのお子さんを見て、傾向として判断するのが塾の立場です。
しかし、親は個で判断するべきであり、
傾向は傾向と割り切り、トータルで合格者最低点を超える工夫の方が重要でしょう。
もちろん、各塾個別の対応をしてくれるでしょう。ただ、塾の立場・・となった時の言葉はまた別の物だと考える訳です。
個人的には、
そもそも志望校選抜する際に、すでに算数のアドバンテージは弱くなっている
と考えるべきではないかと思っています。
例えば、算数の傾斜が強い学校は、受験者自体が算数の強い方の方が多い訳ですよ。
志願者の偏差値帯も模試と違い格段に狭められます。
算数が得意だから・・・は、個人の中でなのか、集団の中でによって違ってきます。
個人の、他の教科より算数が得意は、その集団の中では普通の可能性が高いという、当たり前の事を忘れない方が良いでしょう。
得意科目の算数をキープしつつ、他教科をプラスする方法の方が、重要ではないかと思います。
算数が有利だと・・・という言葉に踊らされると、
痛いしっぺ返しが待ち受けているのも現実としてありますから・・・。
続く