10点増やす為に何点下がるのか
相談を受けている最中にでたお話
相談者のお友達の悩みでしたが、リアクションが興味深かったので印象に残った相談です。。
算国において、極端な隔たりがあるご家庭。
国語は得意
算数が苦手
という事で、現在算数に全ふりしているというお話でした。
(目の前のご家庭も非常に似ていますが、現在全ふりはしておらずやった方が良いのか?と思っている様子でした。)
うーん、私だったらその方法は取らないというのが答え。
まず、
国語が得意=国語に時間をかけている
状態であると思うんですよね。
プラスのスパイラルというか、解くのが楽しい・出来るという快感が作用している。
そのおかげで例えば80点という点数を維持していると想定します。
親はもう国語は良いから算数に時間をかけてくれ・・となっているんじゃないかな。
(ウンウンと頷いている)
例えば、国語に20分の時間を取ったとします。残りは算数に回すとします。
その20分も算数に回した所で10点プラス出来るかというと、私は出来ないと思います。
(出来ないのか?とみるみるテンションが下がった表情が目の前に・・)
ただ、まったく国語をしなくなった為、それまで維持していた80点が70点に下がるかもしれない。そういった意味では 国語の20分はトータル点数をキープする上で有効といえるのでは?と話せば
(なるほど~~~~~~~)
というようなやり取りがありました。
例は、あくまでもイメージなのですが、
親は得意な分野は”下がらない”と思い、
不得意な分野は”やっただけ上がる”と考える。
という前提があります。
特に、算国は天性の物と捉え、比較的苦労なく出来た場合余計に上記のように考えるようです。
んな事は無い・・・と私は思う。
好き・出来る等に天性の物は確かにあるだろうが、プラスの精神状態でやっているので時間もかけられ、身につき、感覚も鈍らず成績が維持できていると考えます。
その時間を全部苦手な教科に使った場合、
上がるかもしれない、
意外とこっちも面白いねぇとなるかもしれない、
反面
嫌い・苦手意識を増長させてしまうかもしれない
下手するとプラスマイナスでマイナスになる場合も想定して良いんじゃないかと思います。
私は賭けは好きですが、子どもに影響のある事例の場合極端な手法は取らないというか取れない人です。確信が無い場合、全ふりは出来ないです。
この場合トータルで確実にプラスにするには、
得意教科は維持
苦手教科はプラス
と、書いてしまえば親御さんが想定しているのと一緒です。 (w
が、やはり偏りというのがでがちなんだなぁと思いました。
時期・志望校などから、ある程度のプランニングは出来るのですが、
目の前にいるのは相談者本人ではないのでそこで話は終わりました。