中学受験 Vandre min vei

自宅学習メインで中学受験終了・・・ただいま2匹めのどじょうを狙っています。

やっているの下がるケース (女子)

 塾選びの話の筈だったのが、”やっているのに下がる”場合の話の方を優先したくなりました。関連する塾選びについては後日にします。

 

成績があがらない。

という事態はありふれた光景でしょう。

 

 しかし、やってもやっても上がらないという事態も起こりがちであると感じてます。この場合、話を聞いているだけでも辛くなります。

 

 

 

実際の所、成績が上がらない・下がるのは、当たり前の原因

”やっていないから”

である事は間違いない事だと思います。

”なぜやれないか”は今回は脇に置いて行きます。

 

 

しかし、

”やっているのに上がらない”それどころか下がり続けるというケースもあります。

もちろんある程度からは、無気力感からやれなくなったのだと思います。

 

なぜそのような事態になるのでしょうか?

 

私は

 

テストの為の勉強の繰り返し

 

が原因と考えています。

 

ピンとこない方が多いと思いますので順を追って(が出来るのか?私。)

書いていきたいと思います。

 

なお、下がるタイミングが早めのお子さんを想定していますので、時期に関しては参考程度にお願いします。

 

第一段階

成績が急落していくという事は、ある程度の成績を取っていた子ということになります。4年生スタート時、60台・50台後半ぐらい。サピックスではアルファ下・四谷ではCコースぐらいまでのお子さんは、間違いなく優秀層のカテゴリに入っていると思います。同時に、何らかの形で先取りをしてきたお子さんでしょう。

 

このタイプですと、すでにテスト対策に成功体験が蓄積されているでしょう。

 

今回取り上げるのは、それが例えば、漢検を取るのに2週間前から準備をすれば高得点で合格できる。などという普通に記憶力の良い子です。

ちなみに、まったく先取りせず、初見の言葉に対応出来る力があるお子さんは今回のテーマのような事は、起きないのではないかと思います。

 

第2段階

先取りの効果か、テスト対応力かしばらくは上の位置、またはさらに上の位置に存在出来てきたお子さんが、4年後半から徐々に下がり始めます。

予兆としては、マンスリーや週テストは成績良いが、SOや組分けが振るわなってくる状態があります。

成功体験の積み重ねをしながら、テストの為の勉強を繰り返しています。

 

しかし、先取りなどで、取り組しやすかった授業も、”新たな先取り”が出来なくなるか、負担が増える状態になってきます。

記憶力で対応してきたので、今まで通りやろうとしても、余裕が無くなり、記憶後デリートされるのが早くなっていきます。

 

マンスリーや週テストの方が重要という塾の説明などがあるようですが、この場合、問題なのはテストの内容ではなく、テストまでの期間です。短いスパンのテストを重要視するので、どんどん短期の記憶を使うようになります。

 

第3段階

5年生になり、塾の課題が増えます。ますます対応が厳しくなりますが、テスト人数も増え「優秀層が増えたから」というのを理由としてクラス下落を「仕方ない」とします。

親は、成績下落に不安はあるものの、

「スパイラル」でもう一度やるので大丈夫。カリキュラムに穴が開くのが怖い。

この塾でついて行かないと。

本人の頑張りは報われるはず。

と、不安と根拠の無い安心とのせめぎあい状態になってきます。

 

子どもの方も持ち前の「負けず嫌い」と「前は大丈夫だった」から、さらに頑張ります。(ここでやる気を無くした態度であれば、親も手を打つのでしょう。)

しかし、すでにラットレースに入り込んでいるので、やってもやっても下落という状態が続き、ついにはもう落ちようがない状態になる。

 

 下落が始まった時点で、勉強法を変えるなり、なんなりの手を打つ必要がありますが、現実としては、クラス落ちが気になる。やっている。本人のやる気は落ちていないなどから、ただ単に課題の+アルファなどで対応しようとして悪化するケースが多いです。

 

テストの為の勉強をするという自体は王道でしょう。

 

 

ただ、大人と子供は違うのです。

大人は、覚える=長期に渡って必要な物と判っています。

資格試験まではと区切っても、テスト前の模試やチェックテストが出来れば良いとは考えません。

確認の為のテストであり、繰り返しするのは長期記憶の為と理解しています。

 

ところが、大学受験ですら、模試が出来ればという意識が強い子は沢山います。

ましてや10代前半の子ども。

6年2月に向かっての勉強というスパンが想像できません。

目の前のテストが良ければ褒められる。

その為、記憶を残す作業を無視している場合すらあります。

 

 

 

誰が悪い訳でもなく組み合わせが悪かったとしか言えないこのパターン。

見かける度、気にかかってしまいます。

 

 

ちょっとだけ続きます。

 

 

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