先取りの先 その3
(きづいたら一か月も経っていました。
もしお待ちの方がいらっしゃいましたらごめんなさい)
成果が出ない・・は言い過ぎで、上手くやっている方も見受けられますが、
実際親が思っているほど成果が出にくいのは、漢字・計算の先取りだと思っています。
ちょっと、検索してみると漢字・計算は先取りで・・となっているにも関わらずです。
なぜそう思うようになったか。
我が家の環境では、
5年生の終わりには小学校1006字の漢字が、授業で終わっています。
もちろん、どのご家庭も低学年から漢字・計算には心砕いていると推察します。
なので、塾に入る前までは漢検何級受けるか・持っているか、
などが子ども達の話題となったりします。
では、その結果6年後半の確認テストでどうなるか・・・というと、
多分3分の1ぐらいしか、ほぼ完ぺきの答案を出す事が出来ません。
(もっともその3分の1の中に早い段階で高校レベルに級を持っている子も居たりします。 そして、恐ろしいまでに難関校合格者で占められています。)
先取りに漢検を使い、その為の勉強時間を用意して合格すると、(親子とも)満足してしまいます。ギリギリで合格しようが、関係無し。
そして、残りは塾でやるからそれで大丈夫・・・・にならない事が多いという事でしょう。
漢字はツールの一つです。
漢字を覚えても使い方まで覚えられる訳じゃないです。
そして、何度も書きますが、子どもは忘れます。
それは見事にデリートして行きます。
だから定着するために同じような問題形式を繰り返す家庭は・・・良いかもしれません。それすらしないで、出来たからと先に進む判断をする家庭の方が多い印象です。
塾では1週20文字などのペースで進みます。
浅く広くを繰り返していき、漏れを残しながら6年になるパターンが見受けられるようになります。
特に簡単だからと軽視しがちなのは低学年の漢字 。
正直、画数の多い漢字を組み合わせた熟語ばかり出してくるのは、偏差値には関係ない”新興進学校”としてみて貰いたい学校が多い印象です。入試というのをよく判っている学校ほど、隙を突いた熟語を選んできます。
漢字だけ覚える先取りより該当年の漢字を”使えるよう”して受験準備に入った方が良いと思います。
一通りやってから塾で復習でも良いのですが、普段学校の授業でも接する該当年を繰り返しの方が無駄が少ない気がしています。もっとも娘たちの学校は5年終わりで1006字が終わる学校なので、公立の方の場合はやはり、若干の先取りをした方が良いのかもしれません。
ただ、漢検の称号に余り踊らされない方が良いというのは変わりません。
同じように 計算も一緒です。
まぁ公文でもそろばんでも良いのですが、
小学校3年生までは、どんどんやっている子は算数が得意だと思っているようですし、
親のアピールも正直すごいです(w
でも、その後中学受験の為の勉強が進むと・・・・・・・
もちろん、そのまま算数が得意なお子さんも沢山います。
ただ、それが公文のおかげと思うのは早計ではと感じます。
公文 is No1と思っている方も多いですが、正直、計算後回しでも何とかなった身としては、所謂”思考力”や物の見方などを先に触れさせる方が良いと考えています。
図らずも今回コットの数の大小が発覚しましたが、何度も書いているように、普段の計算においてはまったく問題無く来ていたので判りませんでした。
もともと式で出来た・・・だけで進むのは正直怖いと思っていたのですが、今回はさらにその思いを強くしました。
計算の先に、中学受験の難問解く力はありません・・とまでは言いませんが、
難問を解く力とそれを補助する計算は別の車輪だと思います。
シアンは、前輪(難問を解く力)は大きく、後輪(正確な計算力)は小さかったです。
受験前に何とか後輪を大きくすることは出来ました。
あくまでもバランスだと思いますので、計算を軽視してよいとは間違っても言いませんが、注意が必要だとは申し上げたいです。