具体と抽象
小学校受験の時、お世話になった先生との雑談時にハッとした言葉。
具体的な事柄を抽象化する練習をしないと駄目なんですよ。
これは中学校受験の理科などでも言われる、
抽象的な事ばかりでは無く、具体的な経験を・・・
とは逆の意見とも言えます。
実際の所、教育熱心だったりするご家庭では、
そんな外遊びや自然に触れ合うとか一杯連れて行っているよ!!
星が好きで天体望遠鏡で観察もしているよ!!
それなのに、なんで理科出来ないの?
という、心の叫びをあげた事がある事が多い親御さんも絶対多い筈。
さすがに、某農業系アイドル(?)の番組見せているのに!!は、
それはちょっと違うのでは?というツッコミを心の中ではしましたが・・・・
最近の子は、経験が少ないという前提があります。
昔は小学校で理科の実験をする時間があった・・
大人の諸事情により出来なくなった。
ここで、二つのルートが存在します。
一つは、家の力で何とかする(遊びや教室で補う)派。
アウトドア好きの親御さんも増え、都内在住でもキャンプなどで遊ぶ方も多いです。
また、学校で減ったのならと実験教室などに通わせる方も多いです。
家もこのカテゴリに入ると思います。
もう一つはそのまま何もしない派。
理科講師さんなどが言う
「抽象的な事ばかりでは無く、具体的な経験を・・・」
対象は後者でしょう。
問題は前者・・・色々な事をさせているつもりでも結びつかない、悩ましいご家庭。
こちらに対しては
「具体的な事柄を抽象化する練習をしないと駄目なんですよ。」
となる訳です。
まぁ小学校受験を検討していれば、「色々な経験」の重要性は常識として使われますから、一般的なご家庭より、「色々な経験」をさせているでしょう。
所が、ペーパーなり問題の世界になると反映されない。
その経験は、いつかは結びつくかもしれない。
それが小学校受験試験前なのか、後なのか?
5年生の模試なのか、中学入学後なのか・・・?
そして、忘却の彼方となる可能性もあります。
この具体的な経験を抽象的理解させるという方法こそ、
プロの腕の見せ所だと私は思ってはいるのですが・・・・・・・・・・
ここを意識している塾講師さんがいる教室があれば、通わせたいものです。
中々見つけることが難しい、理科講師さんの(社会よりましだけど・・)
抽象的な事ばかりでは無く、具体的な経験を・・・という、
アドバイスばかり見かけると、いやそっちじゃなくってと、良く思っておりました。
結局、我が家の対応としては、
下心は持たない・・・・という事になります。
遊びは遊びとして、過度な期待はしない。
具体的な経験と類する、問題が出てきたら、思い出すように即す。
が、間違っても、あの時やったよね!!とか言わない。
学ぶときに再度経験させる。
そんな些細な事しかできませんでした。
まぁそれでも、1%でも記憶に残ったらいいなぁ・・・と期待しながら、
懲りずに色々と経験させるんですけどね(w
古き良き中学受験の頃、
某塾で理科実験をしながら授業を進めていた講師さんの話を聞いたことがあります。
(安全性の問題から、上にものすごく怒られたというオチ付きでしたが)
なんとも羨ましいと思った事を思い出しました。