色々な勉強法は
中学受験を意識している人の中には、公立での授業のやり方を軽視しがちな方も見受けられます。
でも、本当にそうでしょうか?と私は言いたいです。
もちろん、教える方法に流行り廃りがあります。
「ゆとり教育」が終わりましたが、あの考え自体は非常に有効な物だったと思います。
ただ、お役所的な発想で(色々な意味で)上から下までというのが問題だったのだと考えています。
親が管理している場合、塾のテクニックを真似しているだけの中学受験親は良く見かけます。それだったら、塾で良いじゃないと思う訳です。
当たり前ですが、学校の先生はきちんとした教育課程を通ってきている方です。
対して、塾の先生にはその資格はいりません。資格が重要と言いたいのではなく、学んできたものが違う人が居る世界です。
私は、得意分野のトレースだけでは”教える”事は出来ないと考えています。
もちろん塾の先生には塾の先生なりの矜持があり、技術があります。
しかし、学校の先生には学校の先生なりの矜持があり、技術があると言いたいのです。
そして、どちらの先生も”教える”という仕事を選んでいるという共通点があります。
本来は敵対するものでは無いのに・・・と思ってしまいます。
さて、勉強面で何か上手くいかない時、中学受験親は塾寄りの情報を探します。
しかし少なくとも”教える”という点では、その母数・研究・バックグラウンドでは教員の方の方が有効な場合もあるのではないかと思う訳です。
TOSSという教員の指導案共有サイトがあります。
向山式を取り入れている先生も多いです。
TOSSを知っている中学受験親の反応はかなり冷たいものだと掲示板などから感じれます。
それでも私は、時として教員向けの本をチェックしますし、TOSSの研究発表を確認したりします。
今は余り使われていない指導法が、自分の子供に合致する事もあります。
学校の授業用の教材は、基礎力確認においては中学受験用の教材を凌駕するものも多くあります。
教育学の本は、学参とは離れた所に配置されている書店が多いです。
学参コーナーだけでなく、時折は教育の棚に行ってみてはいかがでしょうか?
(値段が可愛くない)
中学受験という世界において、学校を基準とはしないでしょう。
しかし、上手くいかない時、答えは別の所にあるかもしれませんよ。
というお話でした。